FIBA 女子ワールドカップ 2018
中国に敗れ、ベスト8進出ならず

2018年09月27日



写真提供:日本バスケットボール協会

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 9月22日に開幕した『FIBA 女子ワールドカップ 2018』(スペイン サンタ・クルス・デ・テネリフェ)に、アジア王者として出場した女子日本代表。指揮を執るトム・ホーバスヘッドコーチは常々メダル獲得を口にし、2020年東京オリンピックにつながる確かな手応えを得ようと臨んだ。これまでの主力から、吉田亜沙美、大崎佑圭、渡嘉敷来夢が外れ、メンバーは若返り、キャリア不足が心配されたが“アジアから世界に”照準を合わせるための戦術・戦略を練り上げ、長期にわたる合宿を行って鍛え上げられたチームである。

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 グループCで予選ラウンドを戦った日本は2勝1敗でグループ3位(3チーム間の得失点差による)となり、グループDで2位となった中国とベスト8進出を懸けて対戦。第1クォーターは25‐19とリードを奪う好スタートを見せたものの、第2クォーターは中国の高さに手を焼き、44‐46とリードを許して前半を終了。第3クォーターも連戦の疲れからか攻撃の歯車が合わず、57‐67と2ケタ得点差で最終クォーターを迎えた。ディフェンスで相手にプレッシャーをかけ、反撃の糸口をつかみたい日本だったが、高さのあるインサイドに加え、効率よく決まるアウトサイドを防ぐことができず、81‐87で敗れてしまった。

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 ワールドカップでの挑戦は終わったが、これは次につながる糧としなければならない。キャプテンを任された髙田真希、ポイントゲッターの重責を果たした宮澤夕希、新司令塔の役目をまっとうした本橋菜子らは安定感のあるプレーでチームを牽引し、馬瓜エブリン、藤高三佳、藤岡麻菜美、町田瑠唯らも持ち味を発揮した。赤穂ひまわり、オコエ桃仁花らはこのコートに立つことで成長できたはずだ。

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 試合後、ホーバスHCは「本当に悔しい。しかし、プエルトリコ戦よりも最初から最後まで良いバスケットをしてくれました。中国に3Pシュートを56%も決められてしまっては(勝つことは)難しいです。本当に悔しいですが、選手たちを誇りに思います。最後の最後まで頑張りました」と、この敗戦をふり返った。

 髙田は「自分たちのリズムをつくれなかったのが敗因。控室に戻ったとき、みんなすごく悔しい表情をしていました。この敗戦を忘れないでほしいです。東京オリンピッ クにつなげていくためにも、この経験ができたことが一番の収穫です」とコメントし、宮澤も「ホーバスHCを先頭にメダルを目標にしていましたが、それを達成できなかったことが悔しい。私たちにとっての大会はもう終わってしまったので、今後のWリーグで一人ひとりが成長し、来年の『FIBA アジアカップ』でまず結果を残し、2年後の東京オリンピックでは金メダルを獲れるよう、日本に帰ったらすぐにたくさん練習をして、また代表に戻ってきたいと思います」と悔しさを滲ませ、“次なる挑戦”を口にした。

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 本橋も「大会を通じ、やはり、私にはまだ経験が足りないと思いました。大事な場面でチームをコントロールすることやゲームの運び方、オフェンスでもディフェンス でも、特にスペインの選手たちは上手いと思いました。もっともっと経験を積んで、頑張っていきたい」と冷静にふり返ったように、誰もが前を向いている。

 今回メンバー入りを逃した選手たちも、次は自分が……という思いは強いだろう。女子日本代表の未来は明るい。そう、大きな目標はまだ先にある。これからも大きな声援が彼女たちを後押しするはずだ。10月19日(金)からは第20回Wリーグ開幕する。チームに戻る女子日本代表選手はもちろん、次回のメンバー入りを目指す女子選手全員(アンダーカテゴリーも含めて)の活躍を大いに期待したい。

WJBLオフィシャルサイト:http://www.wjbl.org

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FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018
日本代表選手メンバー
【スタッフ】
ヘッドコーチ:ホーバス トム(JBA)
アシスタントコーチ:恩塚 亨(東京医療保健大学)
アシスタントコーチ:知花 武彦(株式会社オンザコート)
【選手】
#0 長岡 萌映子(SF / トヨタ自動車アンテロープス)
#1 藤岡 麻菜美(PG / JX-ENEOSサンフラワーズ)
#7 水島 沙紀(SG / トヨタ自動車アンテロープス)
#8 髙田 真希(PF / デンソー アイリス)
#13 町田 瑠唯(PG / 富士通 レッドウェーブ)
#15 本橋 菜子(PG / 東京羽田ヴィッキーズ)
#24 藤髙 三佳(SG / トヨタ自動車 アンテロープス)
#30 馬瓜 エブリン(SF / トヨタ自動車アンテロープス)
#41 根本 葉瑠乃(SG / 三菱電機 コアラーズ)
#52 宮澤 夕貴(SF / JX-ENEOSサンフラワーズ)
#88 赤穂 ひまわり(SG / デンソー アイリス)
#99 オコエ 桃仁花(SF / デンソー アイリス)

【試合結果】
予選ラウンド第1戦(9/22)
日本 ●71‐84○ スペイン

予選ラウンド第2戦(9/23)
ベルギー ●75‐77○ 日本

予選ラウンド第3戦(9/25)
日本 ○69‐61● プエルトリコ

ベスト8決定戦(9/26)
中国 ○87‐81● 日本