韓国戦は希望を見出す試金石
“日本一丸”男子日本代表

2018年06月14日



文と写真/hangtime編集部

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 『FIBAワールドカップ2019』のアジア地区1次予選を戦っている男子日本代表はここまで4連敗とまさに瀬戸際。今月末から始まるWindow3は死に物狂いで勝ちにいかなければならない。1次予選突破のための最後のチャレンジとなるWindow3に臨む男子日本代表の候補選手(予備登録)24名が発表された(6月11日)。なお、最終メンバー12名は、後日正式発表される。
 今回目玉となるのは、アメリカ留学から一時帰国した八村塁(ゴンザガ大学)と、帰化選手としてメンバーに名を連ねたニック・ファジーカス。誰もがその実力を知る2選手の加入により、日本代表はどう変わるのかが楽しみだ。そして、大きな期待を集める日本代表が、試金石となる韓国代表チームとの国際強化試合を行う。代表候補発表記者会見でのフリオ・ラマスヘッドコーチ、代表選手のコメントと合わせてお伝えする(一部抜粋)。

【男子日本代表国際強化試合2018】
日時:6月15日(金)19:30TIPOFF
会場:大田区総合体育館(@東京都大田区)

日時:6月17日(日)13:30TIPOFF
会場:ゼビオアリーナ仙台(@宮城県仙台市)

■FIBAワールドカップ2019 アジア地区1次予選 Window3 日本代表候補選手
【スタッフ】
ヘッドコーチ フリオ・ラマス(公益財団法人 日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ エルマン・マンドーレ(JBA)
アシスタントコーチ 佐古 賢一(JBA)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一(JBA)
S&Cコーチ 阿部 勝彦(JBA)
サポートコーチ/通訳 伊藤 拓摩(アルバルク東京)
スキルトレーナー 大村 将基(大阪エヴェッサ)
アスレチックトレーナー 一柳 武男(JBA)
サポートトレーナー 宮内 彩(JBA)
テクニカルスタッフ 前田 浩行(JBA)
サポートスタッフ 鈴木 良和(株式会社ERUTLUC)
マネージャー 西村 拓也(JBA)
通訳 石橋 潤(JBA)

【選手】
太田 敦也(C / 三遠ネオフェニックス)
竹内 譲次(PF / アルバルク東京)
ファジーカス ニック(C / 川崎ブレイブサンダース)
古川 孝敏(SG / 琉球ゴールデンキングス)
橋本 竜馬(PG / シーホース三河)
篠山 竜青(PG / 川崎ブレイブサンダース)
直人(SG / 川崎ブレイブサンダース)
比江島 慎(PG / シーホース三河)
熊谷 尚也(SF / 大阪エヴェッサ)
宇都 直輝(PG / 富山グラウジーズ)
永吉 佑也(PF / 京都ハンナリーズ)
田中 大貴(SG / アルバルク東京)
西川 貴之(SG / シーホース三河)
張本 天傑(SF / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
富樫 勇樹(PG / 千葉ジェッツ)
ベンドラメ 礼生(PG / サンロッカーズ渋谷)
渡邊 雄太(SF / –)
馬場 雄大(SF / アルバルク東京)
玉木 祥護(PF / 筑波大学)
平岩 玄(C / 東海大学)
シェーファー アヴィ 幸樹(C / ジョージア工科大学)
八村 塁(SF / ゴンザガ大学)
テーブス 海(PG / ノースカロライナ大学ウィルミントン校)
田中 力(SF / IMGアカデミー)

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“日本一丸”で勝ち獲る2次予選ラウンド進出
 今回の選手選考と、韓国戦を含めた4試合の戦い方について質問を受けたラマスHCは、次のように答えた。
 「今、彼らがベストだと思っています。タレントも揃っていますし、身長とフィジカル面でも評価している選手たちです。昨年からの評価もありますし、彼らが代表でプレーしたいという気持ちを強く持っていますから、その点でも期待しています。韓国戦はWindow3に向けた準備のための試合で、いい準備ができるのではないかと考えています。そしてWindow3のオーストラリア戦とチャイニーズ・タイペイ戦は勝つつもりで臨み、2次予選に進めるように頑張りたいと思っています。(2次予選進出の)可能性は十分にあると思っています」

 待望のビッグマン(八村とファージカス)が加入したことを問われると、
「凄く期待できる選手だというのは皆さんがわかっていると思います。戦術的なことは、ここでは控えさせていただきますが、彼らのスキルによって、どれだけチームに貢献できるかというのは全員が知っているので、特に強調することはありません。強いて言えば、ニックは4番、5番。八村は3番、4番で使えるポリバレントな選手なので、そういう起用を考えています」と期待を述べた。

 その言葉を受けた八村とニックは、
 「僕やニックが入ることで、リバウンドの部分でサポートができると思います。まだ始まったばかりですから、慣れるにしたがってそれぞれ持ち味が発揮できると思います」(八村)
 「まずは日本代表に招集されたことを光栄に思っています。八村選手のように、タレントを持った選手たちとプレーできることがとても楽しみですし。まずは2020年の東京オリンピック出場が最優先だと思いますから、それを目指したいと思います」(ファジーカス)

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 さらに、壇上に並んだ馬場、田中、比江島、篠山の4選手は、彼ら2人の加入による変化について、
 「塁も言いましたが、今までの日本になかった高さという部分でプラスになると思いますし、そのことによってオフェンスもディフェンスも、全体の流れが良くなっていくと思います」(馬場)
 「日本代表の課題の1つであるリバウンドの部分で、彼らがプラスをもたらしてくれると思います。残り2試合まで、時間も少ないですから、その中でやれることをしっかりやってお互いにコミュニケーションをしっかり取りながらプレーを合わせていく必要があります。2人に期待するものは大きいです」(田中)

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 「高さが一番のポイントになってきますし、今まで通りピック&ロールがメインになると思いますから、少しでも彼らを絡めたプレーをつくっていければ、彼らが得点を決められると思います。今までのハードなディフェンスは変わりませんから、そこでもブロックショットや、ヘルプディフェンスをしっかりやってくれるでしょう。間違いなく日本の力になると思います」(比江島)
「ニックとは6年間、同じクラブでプレーしています。彼がコートにいる安心感というか、そういうものは大きいので、代表チームでも同じように力を発揮してくれればと思っています。ニックのいいところも、苦手なところも理解していますから、その点ではこの代表チームでも、彼を活かしたり、カバーしたりすることができるようにしたいと思っています」(篠山)

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 ラマスHCが手にしている『日本一丸』の書は、篠山による作品だ。「試合に出ている5人だけではなく、ベンチメンバー、スタッフ、それに限らず日本のバスケットボール界がひとつになって戦えるように」との願いが込められているとのこと。
 「この候補24名は、自分1人だけの力でここにいるわけではありません。支えてくれる家族、友人、チームメイト、そして応援してくれるファンのみなさま、本当にたくさんの方々のお陰で今、ここに立っています。プレーしている人たちだけではなく、応援してくださる人たちや多くの人たちを巻き込んで、日本のバスケットボール界が一丸となってWindow3の残り2試合、気持ちを一つにして戦いと思いますので、熱い応援をお願いします」(篠山)
 15日からの韓国戦はもちろんのこと、Window3では精一杯の応援でAKATUKI FIVEをバックアップして欲しい!