越谷アルファーズ 高原純平 新ヘッドコーチ
B2東地区のライバルを”超えていけ”

2020年10月08日



文:川西祐介/写真:B.LEAGUE 

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 今シーズン、青野和人アソシエイトコーチから越谷アルファーズのヘッドコーチのバトンを受け取った高原純平HC。ケガのため在籍期間は短かったが、日本大学卒業後に大塚商会でのプレー経験もある。その後複数のチームでプレーし、引退した後は指導者の道へと入った。

 その指導歴は長く、経験は豊富。イカイ女子バスケットボール部監督(2010-2017)、群馬クレインサンダーズアシスタントコーチ(2017-2018))を経て、2018-19シーズンから2シーズンは、越谷でアシスタントコーチとしてチームを支えた。

 ヘッドコーチとしての開幕は、アウェーでのアースフレンズ東京Z戦。初戦はギリギリのところで逆転を許し敗戦したが、2戦目はアジャストして、見事初勝利を手にした。

 その勝利の後、ヘッドコーチとして越谷を指揮する想いを訊いた。

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――ヘッドコーチとしての初勝利、おめでとうございます。

「正直、昨日勝たせたかったなって思っています。今シーズンのチームには、皆さんが期待してくれるようなメンバーが集まっています。そういう状況ですから、ヘッドコーチ1年目というのは関係なく、勝利が求められていると思いますから」

――初勝利の感慨よりも、仕事で頭がいっぱいという感じでしょうか。

「そうですね。シーズンが始まる前、選手たちには、大枠はこっちで用意するけど、試合の中での細かなアジャストについては、選手たちで決めてやるんだよって話していたんです。練習でできていることが、昨日、今日の試合でできなかった。コーチとして、そういうメンタルの部分を選手たちにどう準備させるかというのは、まだまだ勉強だなと」

――高原HCご自身も勉強と言われましたが、どんなコーチングを目指していますか?

「昨日の再逆転を狙った試合最終盤、フィニッシュプレーを練習してはいましたが、最後の最後になって、そこで急にベン(ベンジャミン・ローソン)を出したことがフェアじゃなかったというのがものすごくあって。もう少し前からプレーさせていたら選手に対してフェアだと思うんですけど。自分がプレーヤーだった時にコーチにこういう風に使ってもらえたらいいなって思っていたやり方を、選手たちに与えることができたらと思っています」

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――戦力が充実してきているという周囲の期待がプレッシャーになったりしませんか?

「正直に言うと、プレッシャーにしないようにと思っています。アシスタントコーチをやっていたので、既存の選手たちとのコミュニケーションは十分にとれています。新しく加入した選手たちともコミュニケーションをとって、もっとチームを強くしていきたいですね」

――新型コロナウイルスの影響があったり、ロスターの入れ替わりがあったりと、オフのチーム作りが難しかったのではと想像するのですが。

「昨シーズンから残った選手とはシーズン終了後から連絡をとっていました。トレーナーも交えてコミュニケーションをとって、ウチは自前の体育館があるので、そこでシューティングしたり、トレーニングをしたりと、自主トレに取り組んでいました。横塚蛍にしても田村晋にしても、元々いた選手たちは例年で一番コンディションがいいくらいです。逆に新しく来た選手たちは、『こんなきつい練習ありえない』って漏らしています(笑)。それでも落合知也や西方翼が『自分たちに必要なことはやろう』って、中心になってまとめてくれた。僕が作ったというより、選手たちが自主的に取り組んだことで今がある、という感じですね」

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――では、どんなスタイルでB2を戦っていきますか?

「強力なインサイドプレーヤーであるアイザック・バッツがあれだけ走れるので、やっぱりトランジションバスケですね。加えて、インサイド陣を活かしたハーフコートバスケももう少しできるようになりたい。ただ、今のバスケはピック&ロールが主流ではあるんですけど、そこにはあまり固執しないこと。ボールをシェアして、インサイドアタック、そこからキックアウトを狙いたい。トランジションからハーフコートっていう、明確に段階を追うようなバスケを選手たちには伝えています」

――ファンの期待が大きく膨らむ今シーズンのチームです。目標はどこに設定されていますか?

「群馬、仙台89ERS、茨城ロボッツという東の3つを倒さないといけません。プレーオフに進出して、優勝までいけるようなチームにしたいと思っています」

 次節はホーム開幕戦に、高原HCの古巣でもあり、自身がB2東地区で乗り越えなければいけないという群馬を迎える。茨城に開幕2連勝した地区の強豪に対してどんな戦いを見せてくれるのか。ファンならずとも注目の戦いになる。

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