大河正明チェアマンが6月末で辞任
後任は島田慎二千葉ジェッツ代表取締役会長

2020年05月26日



文:川西祐介/画像:B.LEAGUE

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 B.LEAGUEはオンラインでの記者会見を行い、大河正明チェアマンの退任と、次期チェアマンに千葉ジェッツの代表取締役会長の島田慎二氏を迎える意向であることを発表した。

 大河チェアマンは6月30日付けで辞任となり、7月1日より島田氏が後を継ぐことになる。島田氏着任は、6月10日に行われる臨時総会での承認を受けた後、同16日の理事会で正式決定となる。

 辞任の理由について大河チェアマンは、以下2点に要約して説明した。一つは、「スポーツ界を長く見てきた中で、長期政権には権力が集中したり、忖度が働いたりする。それらによって、ガバナンスの欠如が(組織に)あってはならない」と思い続けていたこと。もう一つは、昨年7月に発表したB.LEAGUEの中期計画に触れ、「2020年以降をB.LEAGUEのフェーズ2、2026年からはフェーズ3となる新しい形を示しました。しかし、任期もあり2026年には私は不在。それであれば、次の若い人に新しいフェーズが始まるタイミング、準備段階から引き継ぎをしていくほうが適切だろう」と考えたためだという。

 後任の選定にあたり、忖度の介入やガバナンスの低下を案じ、そのようなことがないようにとワーキンググループを立ち上げた。選考にあたって大河チェアマンが意見することはなかったが、B.LEAGUEの中期計画の路線を引き継いでくれること、という一点のみワーキンググループに希望を出したという。

 ワーキンググループの野宮拓委員長は、B.LEAGUEの事業規模を大きくする必要性を感じたことから、当初は“ナショナルクライアントに向き合える経営者である”ことを重視して選考を進めていたという。しかし、その後新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、そうした中にあって新しいチェアマンにはB.LEAGUEのレギュレーションを変更するなどの対応力が必要になると考え、バスケットボールのレギュレーションに精通する人を候補者とする、と方向転換した。そして候補者に浮上したのが島田氏だった。

 島田氏は、千葉ジェッツの代表取締役会長のほか、ライジングゼファー福岡のクラブ経営アドバイザーなど、さまざまな肩書を持つが、チェアマンの業務に支障が出ないように、兼職を辞める。千葉ジェッツの代表取締役会長職も、6月30日付けで辞任する予定だ。

 大河チェアマンは、島田氏について、「現場の実績十分、バイタリティ十分で、そのバイタリティで“BREAK THE BORDER”して欲しいと思います」と期待をかけている。また、正式な決定ではないが、「クラブとの向き合いに全力投球してきました。自分の中で理解していることを短期間では全部伝えきれないと思っている。理事会や実行委員会の運営など、お役に立てることもあると思う」と、今後もB.LEAGUEに関わる意向も示した。