静岡がNBAでのアシスタントコーチ歴が豊富な
ラシード・ハザード氏をAHCに招聘

2020年01月22日



文:川西祐介/写真:ベルテックス静岡

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 今季よりB3リーグに参戦するベルテックス静岡が、1月20日にラシード・ハザード氏をアソシエイトヘッドコーチに迎えることを発表した。

 静岡はリリースで、ハザード氏との契約の目的に、「バスケットボール戦略、選手育成、プレーヤーの個人スキルの向上」を挙げているが、ハザード氏の経歴を見るとまさにその目的にマッチした人材といえる。

 ハザード氏は、NBAのロサンゼルス・レイカーズでアドバンストスカウトや特別アシスタントコーチ歴、ニューヨーク・ニックスでのアシスタントコーチ歴があり、戦略策定や試合後のゲームの評価や分析を行っていた。さらに、シーズンオフも含めて、選手の能力向上のための練習メニューの構築も担っていたという。両チームで通算11シーズン、NBAに携わっていたというハイレベルの経験を持ち、レイカーズ在籍時にはNBAのチャンピオンリングも獲得している。

 2017年からは、NBAから海外リーグまで、プロ選手やプロを目指す選手向けの育成コーチの他、バスケットボール戦略や選手育成プロセスの改善を目指すプロチームやコーチのコンサルタントを行っていた。大石慎之介や大澤歩、山下颯、レジナルド・ウォーレンを除くと、プロ経験の少ない、若い選手が多い静岡にとっては、ハザード氏のアソシエイトヘッドコーチ就任は大きな補強となる。

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 これまで静岡は、プロコーチ1年目となる後藤祥太ヘッドコーチが率いてきたが、ハザードAHCはチーム加入にあたって、後藤HCの存在の大きさを認めつつ、「わたしがレイカーズに入った時、後藤HCと同じ26歳という年齢でした。若く、キャリアのない中で、ヘッドコーチという仕事にチャレンジすることは非常に困難なことです。わたしも似た経験をしてきたので、わたしの持っている経験を後藤HCに伝えて、彼の人生をより良いものにすることも、今回のわたしの仕事だと思っています」と後藤HCのキャリアをサポートするとコメントした。

 後藤HCも、「ラシードが静岡を選んだ理由の一つとして、僕を成長させるためと言ってくれたことは、とても励みになります。ただ、そのサポートをどのように活かしていくのかというのは僕次第だと思っています。残りのシーズン、このチームをどう動かしていくのかというのは、僕にとって重要な役割だと思っていますので、しっかりまっとうしていきたいと思っています」と、シーズン後半戦と自身の成長への意欲を語った。後藤HCにとっても、自身が成長するためにハザードAHCが良き道しるべとなることは間違いない。

 ハザードAHCは最後に、「ファンや静岡の皆さんが自慢したくなるようなチームになることをお約束します。残りのシーズンを、シーズン終了後に“とてもいいシーズンだった”と言えるようなものにし、その結果を皆さんにお届けします」と意気込みを語った。

 ライセンスの関係上、ヘッドコーチは引き続き後藤氏が担うが、チームの戦略、戦術など指揮については、ハザードAHCが執ることになる。

 経験豊富なハザードAHCの就任が、若い静岡の選手たちにどんな刺激をもたらし、どこまで成長させることができるのか。後半戦の静岡の戦い、そしてB3リーグの行方に楽しみな要素が加わったのは言うまでもない。

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