B2屈指のオフェンス力を誇るFイーグルス名古屋
地区首位奪取へ向けて虎視眈々

2019年02月14日



文:川西祐介/写真:B.LEAGUE 

photo_624589  B2中地区で戦うFイーグルス名古屋は39試合を終えて25勝14敗(地区2位)。地区1位の信州ブレイブウォリアーズがB2全体トップの成績(31勝8敗)を残しており、6ゲーム差を追っている状況だ。

 FE名古屋の強みはオフェンス力にある。23.2本の平均アシスト数、48.1%のフィールドゴールパーセンテージ、36.8%のスリーポイントパーセンテージ、77.6%のフリースローパーセンテージはB2で1位。その高精度のシュートで稼ぐ平均得点は85.2点と、B2で2位というオフェンス面の数値の高さが際立つ。

Fイーグルス名古屋の強みと課題
 2月3日にホームで西宮ストークスに敗れた後、渡邊竜二ヘッドコーチが残した、「我々の90点近く取るペースに持ち込めなかったことが痛かった」とのコメントが印象に残っている。B.LEAGUEでは90点はかなりハイスコアだが、常にそれを狙っているのがFE名古屋のスタイルなのだ。

 この試合、そのFE名古屋らしいバスケが展開されたのが3Qだ。西宮に前半16点のリードを許してしまったFE名古屋は、後半開始からディフェンスのギアを上げ、残り4分33秒までに12-0のランを決めた。3Qを通して、ディフェンスからトランジションの速い攻めで西宮を圧倒し、このクォーターは20得点しながら、相手にはフィールドゴール2本とフリースロー2本の6点しか許さなかった。

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 チームオフェンスの舵を取るポイントガード、山本エドワードの「ディフェンスでプレッシャーをかけて、ターンオーバーを誘って、ファストブレイクというのが目指すバスケで、それを表現できれば僕たちは強い」という言葉通りのバスケが展開された。まさに畳み掛けるようなバスケットで、これを1Qから、40分通して遂行することで、FE名古屋は毎試合90点を奪うような、強いバスケができる。

 しかし、課題もある。この試合でも露呈してしまった、前半の立ち上がりの悪さだ。試合後、この西宮との2戦が昨年12月以来の出場となったシェリフ・ソウも、「3Qのカムバックをウチらしいとよく言われますが、嬉しくはないです。」と、悔しがった。

 「3Qのバスケを試合の最初からできれば、大きなリードを奪えて試合を有利に進めることができます。後半の入り方で修正したのは、ディフェンスだけ。とくにすごいプレーをしたわけではないんです」と続いた言葉に、修正点がわかっていながら、それができないことのもどかしさが感じられた。しかしすぐに、「チームはやろうとしています。まだうまくいっていませんが、できるまで練習し続けるしかない」と、課題克服への強い意欲も見せた。

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 「中地区優勝、それしかない」
 この課題がクリアされれば、残りまだ21ゲームある中で、信州に代わって地区首位に踊り出ることは不可能ではないはずだ。さらに、チームには追い風が吹く。13日にソウの日本国籍への帰化手続き完了が発表された。外国籍選手枠の関係で、今シーズンはなかなか出場機会を得られなかったソウだが、帰化選手となれば、常時ベンチ登録、試合出場が可能になる。西宮との2戦でも、山本とソウのピックアンドロールがチームオフェンスの起点になっていた。ソウの帰化は大きな戦力アップとなるだろう。

 山本は「6ゲーム差あっても誰もあきらめていない。残り全試合勝つつもりでやる」、ソウは「優勝しかない。眼の前にある試合を一つずつ、絶対に勝つ。絶対に」と、力強い言葉を訊かせてくれた。B2はどの地区も優勝争いが激しいが、首位を走る信州と、それを追うFE名古屋のバトルも、今後より激化していくことは間違いない。