B2前半戦をリードした信州ブレイブウォリアーズ
後半戦序盤のタフスケジュールを勝ちきれるか

2019年01月28日



文:川西祐介/写真:大澤智子

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 B.LEAGUEはB1もB2も、2019年を迎えるのとほぼ同じタイミングで、シーズンの半分となる30試合を消化した。B2第18節消化時点での順位を見てみよう。

 まず、西地区は毎シーズン三つ巴の争いとなるが、今シーズンも同様だ。昨シーズンB1・B2入替戦まで進み“今シーズンこそは昇格”と意気込む熊本ヴォルターズと、こちらも昇格争いの常連広島ドラゴンフライズが24勝9敗で並び、これを1年でのB1返り咲きを目論む島根スサノオマジックが1ゲーム差でピタリと追走する。

 さらに今シーズンは東地区もまた1ゲーム差内で3チームが争う接戦となっている。昨年11月から年をまたいで15連勝を記録した群馬クレインサンダーズとB1昇格に向けてオフに大型補強を敢行した茨城ロボッツが24勝9敗で並び、新体制となった仙台89ERSが23勝10敗で続いている。

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シーズン半ばに天王山を迎えた信州ブレイブウォリアーズ
 そんな中、中地区だけは1強といえる状況だ。信州ブレイブウォリアーズが27勝6敗とB2全体でも1位、唯一の8割超となる勝率を残し、地区2位のFイーグルス名古屋に5ゲームの差をつけている。昨シーズンを通して残した25の勝ち星に29試合目で並ぶなど、大きくジャンプアップを果たした、シンデレラチームだ。

 信州の勝久マイケルヘッドコーチは、前半戦に素晴らしい結果を残したチームの戦いぶりについて「本当にたどり着こうとしているレベルにはまだまだで、満足はしていませんが、正しい方向に進んでいる」と、手応えを感じつつも、慎重な姿勢を見せた。

 この慎重なコメントは、各地区1位の3チームと、それ以外の中で最高勝率を残した、合計4チームしかプレーオフに進出できないB2の厳しいレギュレーションを考え、今後もこの勝率を維持するようなハイレベルなパフォーマンスが求められることに対する、覚悟の思いを込めたもの。

 さらに、勝久HCが慎重になる理由がもう一つある。それは1月と2月の対戦スケジュールだ。1月は八王子ビートレインズとの2試合のあと、アウェーでFE名古屋と1試合、ホームで広島と2試合、再びアウェーで熊本と2試合が組まれている。2月はホームで愛媛オレンジバイキングスと2試合を戦う以外、茨城、島根、仙台という難敵とは6試合すべてをアウェーで戦わなければならない。各地区上位チームとの対戦、しかもアウェーが続き、シーズン半ばの今がまさに正念場だ。

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リチャード・ロビーの加入は新たなチャレンジの始まり
 そんな信州だが新たな戦力として、3人目の外国籍選手、リチャード・ロビーが加わった。ロビーとは開幕前に一時契約を結んでいたが、1試合もプレーすることなくいったん契約解除。しかし、昨年末に再び加入が発表され、年明けの第17節FE名古屋戦でデビューを飾った。

 チームの精神的支柱であるアンソニー・マクヘンリーは、過去何度も対戦したことのあるロビーについて、「彼はウィナーだ。とくに何をしてほしいというのはないよ。彼のプレーをしてくれれば、それが我々の助けになる」と期待を寄せる。

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 ロビーの加入は、フル稼働状態になっているマクヘンリーとウェイン・マーシャルを休ませることができ、プラスになることは間違いない。しかし、シーズン半ばの加入ということもあり、でき上がりつつあるチームにすぐさまフィットするのは、いくら百戦錬磨のロビーといえども、多少時間を要するだろう。

 このことについて、勝久HCは「本当は開幕から彼にいてほしかったのですが、シーズンでもっともタフなスケジュールが続くこのタイミングになってしまった。リチャードを加え、まるで新しいチームであるかのようなラインナップを試さなければいけないことはチャレンジだと思っています。B2のレギュレーションでは、負けを計算しながらもトライをする、そのような余裕はありませんからね」と語った。

 指揮官は慎重な姿勢を見せるが、プレーヤーであるマクヘンリーは、「今やっていることは間違っていない。コンディションを維持しながら練習を続ければ、我々はもっと良いチームになる。私はこのチームを信頼し、期待している。それぞれの選手がすべきことをすれば、プレーオフ出場、もっと言えばB2優勝も狙えると思う」と自信をのぞかせる。

 シーズン前半で強さを見せつけた信州が、自分たちの快進撃を止めようと挑んでくる上位陣との正念場をどのように戦い抜くか。それが、B2のシーズン後半における最初の注目ポイントだ。