比江島慎が海外挑戦
オーストラリアのブリスベン・ブレッツへ移籍

2018年08月03日



文と写真/川西祐介

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アジアレベルから世界レベルの選手になるための挑戦
 7月、シーホース三河から栃木ブレックスへ移籍したばかりの比江島慎だったが、8月に入ると今度はオーストラリアのプロリーグであるNBLに所属する、ブリスベン・ブレッツへの移籍を発表した。自身初の海外挑戦となり、その意気込みを語る記者会見が開かれた。

 比江島は、これまでの国際試合での経験から「とくにオフェンスに関してはアジアで通用する自信はある」としながらも、さらに成長するために「(FIBAの地区分けで)アジア地区で頭ひとつ抜けて、世界でも結果を残している」オーストラリアのリーグを選んだという。海外挑戦はプロになった時から考えていたが、「年齢的(8月11日に28歳になる)にも最後、ここで動かなければ後悔する」と決断した。ブレッツへはNBLのアジア人枠として加わる。それについては「(助っ人ということになるので)自覚を持って臨みたい」と真摯に取り組むことを強調した。

 海外挑戦については、洛南高校と青山学院大学の先輩、直人(川崎ブレイブサンダース)に「ずっと相談していて……決まった時には、さんに『自分も嬉しい、頑張ってこいよ』と背中を押されました」という。日本代表のフリオ・ラマスヘッドコーチには「いい意味で相手をリスペクトしすぎないように」とアドバイスを受けた。

 また、「B.LEAGUEから海外リーグへ挑戦する日本人選手はまだ少ない。僕が活躍することで、NBLに限らずそうした道ができるようにしたい。B.LEAGUEのMVPを獲った選手として見られることになりますし、責任を持ってやりたい」と、B.LEAGUE“代表”という思いも強く持っている。

 栃木のファンの前では一度もプレーすることなく移籍することについては、「本当に申しわけないと思っています。僕も栃木でプレーしたかったです。ただ、栃木のファンの方には今回の挑戦について理解をしてもらえるとも思っています。戻って来た時に成長した姿を見せたいと思います」と、栃木への想いを語った。

 NBLの2018-19シーズンは10月11日から2月17日までリーグ戦が行われ、成績上位4チームが3月に行われるプレーオフへと進む。B.LEAGUEの2018-19シーズンの選手登録期限は2月末なので、ブレッツがプレーオフに進出できなかった場合は、栃木でプレーする比江島の姿を観ることができそうだ。しかし、プレーオフに進んだ場合は、残念ながらB.LEAGUEでその勇姿を観ることはできない。

 栃木ファンに限らず、日本のバスケファンにとっては、比江島のプレーを間近で観ることができない寂しさはあるが、NBLで活躍する雄姿を観たい、というのも正直なところ。やっぱり、みんなで比江島の挑戦を応援したい。