バスケットボールを愛して、チームを愛して
さあリオへ!

2016年07月19日



文:羽上田昌彦/写真:大澤智子

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 7月17日(土)、AKATSUKI FIVE 女子日本代表チームがリオ五輪直前の最終合宿地であるブエノスアイレス(アルゼンチン)へ向けて飛び立った。7月初旬の国際強化試合(対セネガル戦)で3連勝を飾り、その後の国内合宿でも好調な仕上がりぶりを印象づけた女子日本代表は、しばらくの間11名で活動を続けてきた。このチームに最後のワンピース、#10渡嘉敷来夢(WNBA シアトル・ストーム)が加わり、チームプレーの精度を高めて上位進出を狙う。

16-07-09_004_osawa#12吉田亜沙美

 当初、渡嘉敷の合流はリオ五輪開幕直前になる予定だったが、日本サイドのリクエストに所属チームが配慮し、多少なりとも早い合流が可能になった。残された時間は少ないが、ブエノスアイレスで練習と練習試合を重ねる。その後ブラジルでは、メダル候補の強豪、地元ブラジル代表との練習試合も組まれている。AKATSUKI FIVE 女子日本代表のスローガンは“メダルへの挑戦!”──急ピッチで完成度を高め、その言葉通りの活躍を見せてくれるはずだ。

【三井不動産 BE THE CHANGE CUP (7月大会)】
対戦カード:日本 vs セネガル(リオ五輪出場国)
◆7月5日(火)@川崎市とどろきアリーナ
日本 ○81-71● セネガル
◆7月8日(金)@小田原アリーナ
日本 ○83-54● セネガル
◆7月9日(土)@国立代々木競技場第二体育館
日本 ○84-38● セネガル

16-07-09_002_osawa#7 栗原三佳

女子日本代表オフィシャルサイト ⇒ http://www.japanbasketball.jp/japan-team/2016/w_all

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■ストレスフリーでバスケに集中させてあげたい

 国内最後の合宿期間中、メディア公開練習(7/15)が行われた。リオ五輪を含む南米遠征を前に練習は軽めのメニューとなり、その後は内海知秀ヘッドコーチへの合同インタビューや、選手個々の囲み取材などに時間が割かれた。いよいよリオ五輪へ出発するとあって、集まったメディアは情報収集に余念がない。JBAの広報担当者とともにその場を仕切っていたのがチームスタッフの山﨑舞子マネージャーだ。女子日本代表に加わって4シーズン目という山﨑マネージャーに話を聞いた。

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──山﨑マネージャーから見た現在のチームの様子はいかがですか?
山﨑:いい感じに仕上がっていますから、逆にここからオリンピックまでの時間が怖いというか、しっかり選手たちをサポートしなければいけないと思っています。良いコンディションなので、それを崩さないように、崩させないよう気をつけたいですね。それは私の役目ですから、目配り、気配りを心がけています。

──個人としてもチームとしても、コンディションが崩れないようにすることですね?
山﨑:ベストコンディションで試合に臨ませなければなりませんから、そこは失敗しないように……フィジカルについてはコンディショニングコーチやトレーニングコーチ、トレーナーもいます。だから私はそれ以外のところで、まずはストレスフリーな状態、バスケットに集中させてあげたいという気持ちが一番です。

──マネージャーとして心がけていることはありますか? 
山﨑:普段から、選手たちが路頭に迷わないようにすること(笑)。練習やミーティングといったスケジュール管理の他、遠征や合宿、セレモニーなどに参加する際には、当日までの行動や当日の注意点を伝えたりと、コート外のところもサポートするのがマネージャーの仕事だと考えています。誰かが“どうすればいいの?”となる前に確認し、スムーズに行動できるように注意をはらっています。

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──チームとしての移動が多いので、情報共有が大事になる?
山﨑:スタッフ間でも、そこはしっかりやらなければなりません。ただ、「大人のチーム」ですから、それぞれに任せる部分は多いです。「私にできることは限られているよ。ここまではできるけど、その先は自分たちでも気をつけてね」と言っています。私ができていないところはみんなが助けてくれます。“ダンさん、こうじゃないの?”って。私もいっぱいいっぱいですから(笑)

──今回のチームは最強とも言われていますが、4年間見てきていかがでしょうか?
山﨑:成熟したチームです。吉田、間宮、髙田という3本柱がいて、この3人はプレーが安定し、気持ちの面でもブレていません。そこに勢いをもたらす中堅、若手がついていってくれればいいなと思います。2013年にFIBA ASIA選手権を制した時にも似ている気がします。当時の柱が大神さんや久手堅さんたちでしたが、そこに吉田も間宮も髙田もいましたから。今は渡嘉敷がいて、栗原がいて、そこに若手が入ってきて……個人的には4年間の集大成だと思っています。私よりも女子日本代表のキャリアが長い選手もいますが、内海ヘッドコーチ体制になって私も参加していよいよリオ五輪。勝手に集大成だと(笑)

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──自分がオリンピックに行くというのは、率直にどう感じていますか?
山﨑:すごいことですよね。子どもの頃からオリンピックに出たいと思っていたんです。小学生の時にテレビで1996年のアトランタ五輪を観て「いつか私も」って(笑)。マネージャーという立場で連れて行ってもらえるなんて凄いですよ。選手たちは当たり前のこととして頑張るわけですから、私はそれ以上に頑張らないと。

──マネージャーとしての、モットー、モチベーションは何でしょうか?
山﨑:モットー!? バスケットボールを愛して、チームを愛して……これ、かな。そう、これです! この気持ちがあれば間違いはないと思います。どんな立場でかかわろうが、どんな役割を担おうが、これです。何のためにやっているの? って考えたら、バスケが好きで、このチームが好きだから。それがなければ、いろんなことの判断がブレちゃう気がするんです。チームのことを愛して、バスケットボールを愛して、だから自分は頑張るんだって。そこはゼッタイ!

──いよいよリオ五輪ですね?
山﨑:選手たちが最高のパフォーマンスで悔いが残らない活躍ができるよう、私なりのやり方でチームに貢献したいと思います。がんばってきます。日本でもファンのみなさんの応援をよろしくお願いいたします。