3x3

“よくばりたい”K-TA
バスケをやり尽くす青天井な気持ち

2017年03月31日



文・大橋裕之 写真提供:日本バスケットボール協会
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3×3日本選手権で3連覇

 とにかく隙の無いバスケだった。3月26日に大田区総合体育館で、第3回3×3日本選手権のOPENカテゴリー男子決勝が行われ、前年度優勝のRBC東京が勉族(千葉県)を21-15で破り、3連覇を飾った。今大会、彼らは勉族以外にも、UNDERDOG FK(長崎県)やDSC420(青森県)といった3人制ストリートボールリーグ『SOMECITY』や、3×3世界最高峰リーグ『3×3 PREMIER.EXE』で実績のある選手を擁した相手にも完勝するなど、圧倒的だった。

 昨年は、チーム最年少・野呂竜比人の成長が2連覇の大きな要因となったが、今年は4人のメンバーが息のあった連係を見せてより完成度の高い3×3を披露しての戴冠となった。全員にMVPをあげたいぐらいである。そんな中、キャプテンの鈴木慶太a.k.a K-TAが2年ぶり2度目の最優秀選手に選出された。ここぞの場面で決める2Pシュート、1on1からタフにねじ込むドライブなど、プレーの質は抜群だった。

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よくばりたい男

 K-TAは日本のストリートボールシーンで象徴的なボーラーであり、3×3を牽引する存在だ。ちょうど1年前……彼は連覇をした試合後に、“よくばりたいですね”と目指すところを楽しみに話していた。F’SQUADで挑む3on3の日本一を決めるSOMECITY THE FINALでは3連覇を、5人制のクラブチームとして活動するRBC東京で狙うのは全日本クラブバスケットボール選手権(全クラ)初優勝。さらには3×3 PREMIER.EXEへの初参戦に加え、3×3日本代表に選ばれて世界選手権を戦う、など盛りだくさん。もちろん年齢を考慮して、「試合が多くなるのでケガとコンディションには気をつけないと」とは言っていたが、カテゴリーやリーグをクロスオーバーしてバスケをやり尽くそうとする姿勢がとにかく印象的だった。しかも「頑張りたい」「優勝したい」というコメントではなく、「よくばりたい」というボーラーは初めてだったので、なおのこと記憶に残っている。

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(C)K.MINATO

よくばったけど……

 だが、振り返ると満足のいく結果はついてこなかった。SOMECITY THE FINALは2点差に泣き、準決勝敗退。DIME.EXEの一員として挑んだ3×3 PREMIER.EXEではラウンド優勝にも届かなかった。さらにRBC東京(5人制)では、全日本クラブバスケットボール選抜大会こそ優勝したが、肝心の全クラは2年連続でベスト4の壁に阻まれた。2016年の3×3日本選手権優勝によって出場権を得た、クラブ世界No.1を目指すFIBA3 3×3 World Tour Beijing Mastersもベスト8止まりで、日本代表として戦った世界選手権では史上初の1大会2勝を挙げたものの、決勝トーナメント進出はあと一歩及ばなかった。

 本人も「よくばったけど、思うような結果を得られなかったというのが正直なところです。(The FINALで)3連覇を逃して、全クラも逃して、個人的には焦りも少しあった」と振り返る。こんなによくばろうとするボーラーはそうそういない。「(ゲーム数は)一番多かったですね。毎週、どこかで何かをしていたので、全国を飛び回っていた」というキャリア史上、最も濃厚な1年をすごした証である。夏頃に負ったケガが尾を引いていたことも口にしたが、K-TAにとってケガや忙しさは関係ない。「コンディションを含めてレベルアップしたい」と、超越していく。

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“バスケ”に対して青天井な思い

 バスケをやり尽くしているK-TAにはスタートもゴールもないかもしれない。昨年の3×3日本一をスタートにして、全国いやアジアをまたにかけて走り抜け、再び3×3日本一となったことを「良い結果で終わることができた」と口にしつつ、「ケガだけにはしっかりと気をつけて、よくばって、また1年間を突っ走りたいと思います」と、語り口は穏やかに、すぐさま見すえる先が切り替わっていたからだ。

 そして最後に、『このモチベーションはどこから? プレーする楽しさから!?』との問いに、次のように教えてくれた。「やっぱりうまくなりたいという思いしかないです。そして応援してくださる方がいるので、少しでも自分のプレーで何かを感じてもらいたいですし、言い訳せずにがんばりたい」。今夏で36歳だが、バスケに対する思いは本当に青天井だ。“バスケ”に魅了されたK-TAは、今年も多くの観る者を魅了してくれるに違いない。

 

◆第3回3×3日本選手権

http://3x3japanchampionships2017.japanbasketball.jp/bracket

【U-18男子 決勝トーナメント】

1回戦

習志野高等学校  18‐14 SplashCrew
小山南高校 18‐9  b-bro’s
PurpleKnights 21‐10 山形ワイヴァンズJrユース
YOKONOHE 21‐19 鰻楽Jr

準々決勝

習志野高等学校 19‐13 平成
TEAM-B 13‐7 小山南高校
nks-405 21‐8 PurpleKnights
アルボラータユース 21‐11 YOKONOHE

準決勝

習志野高等学校 21‐9 TEAM-B
アルボラータユース 20‐16 nks-405

決勝

アルボラータユース 21‐16 習志野高等学校

※優勝:アルボラータユース

 

【U-18女子 決勝トーナメント】

1回戦

UCJ 21‐4 那珂高校
SKY 17‐0 山形ワイヴァンズガールズ
東學JBBC 22‐10 WILD CATS
パープルガールズ 18‐15 GYMRATS

準々決勝

embankment 12‐9 UCJ
千葉 21‐10 SKY
明浄クイーンズ 15‐9 東學JBBC
パープルガールズ  21‐6 若宮商業高校

準決勝

CHIBA 22‐7 embankment
明浄クイーンズ 17‐13 パープルガールズ   

決勝

CHIBA 21‐13 明浄クイーンズ

※優勝:CHIBA

 

【OPEN男子 決勝トーナメント】

1回戦

TEAM#GROUND 21‐13 BAKEMONO
Forever.com 21‐16 egola next
DSC420 21‐14 BRM
KIM-Z 21‐18 そうへいフレンズ
上武大学 21‐15 nks-405
勉族 22‐12 BlueWolves

2回戦

RBC東京 21‐15  TEAM#GROUND
UNDERDOG FK     21‐10 Kagoshima BLAX
Hoops 21‐15 Forever.com
DSC420 21‐19 アルボラータ
CROSSOVER 21‐9 KIM-Z
上武大学 21‐10 SIMON
UNITE KANAZAWA 21‐13 鰻楽
勉族 21‐15 YOKOHAMA CITY

準々決勝

RBC東京 21‐13 UNDERDOG FK
DSC420 21‐14 hoops
上武大学 15‐13 CROSSOVER
勉族 21‐11 UNITE KANAZAWA

準決勝

RBC東京 21‐14 DSC420
勉族 20‐17 上武大学

決勝

RBC東京 21‐15 勉族

※優勝:RBC東京

 

【OPEN女子 決勝トーナメント】

1回戦

Blend 17‐12 rough
Co.ayu 16‐15 SAK 2!!

2回戦

QUEEN BEE 21‐4 KNC
Pampo 15‐13 Stampede Burgundy
alpha 13‐11 GYMRATS
bans 22‐4 Blend
勉族WOMEN 22‐8 SAK 2!!
DT∽Dieu 13‐11 ひらまつ病院
UIS 15‐14 Rm.
FLP 21‐11 上武大学J

準々決勝

QUEEN BEE 21‐3 pampo
bans 17‐7 alpha
勉族WOMEN 21‐12 DT∽Dieu
FLP 15‐13 UIS

準決勝

QUEEN BEE 19‐14 bans
勉族WOMEN 16‐11 FLP

決勝

勉族WOMEN 16‐8 QUEEN BEE

※優勝:勉族WOMEN