関西3チーム
首都圏で奮闘するも勝利ならず

2017年03月14日



文・皆人公平 写真・B.LEAGUE

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 B1リーグ第23節は、関西に本拠を置く3チームが首都圏に集結。大阪エヴェッサはアルバルク東京と、京都ハンナリーズは川崎ブレイブサンダースと、滋賀レイクスターズは千葉ジェッツと対戦した。いずれも「プレーオフ進出マジック」がともった上位チームが相手で、初顔合わせ。ここで勢いをつけようと関西勢は「きばった」ものの結果は0勝6敗という厳しい結果に終わってしまった。

アルバルク東京 71-70 大阪エヴェッサ(3.10@国立代々木競技場第二体育館)
アルバルク東京 75-58 大阪エヴェッサ(3.11@国立代々木競技場第二体育館)

 大阪とA東京の1戦目は71‐70という大接戦。序盤は大阪のペースで、第1Qはリチャード・ロビーが10得点するなど12‐23とリードを奪った。第2Qは反撃にあい35‐36で前半を折り返す。

 第3Qに入ると、A東京はジェフ・エアーズが11得点と大活躍し逆転。大阪が1点ビハインドで第4Qに突入した。交互に点を取り合い、残り2分で63‐62と大阪が1点を追いかける展開は変わらない。しかし、そこから約1分でA東京が6得点。もはやこれまでと思われたが、大阪はエグゼビア・ギブソンのフリースロー、ジョシュ・ハレルソンの3Pなどで猛追するなど差は2点(69‐67)に縮まった。残り2秒、大阪はファウルゲームでフリースローを与えるが、これを菊地祥平に2本とも決められてしまい万事休す。残り1秒、ギブソンンが3Pを決め意地を見せることはできた。

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 「タレントが揃うチームに対してファイトした。自分たちの存在意義をしっかり見せることができたと思うが、結果として勝利することができず、そこはプロとしてしっかり反省し、明日につなげたい」とコメントした桶谷 大ヘッドコーチの言葉に悔しさがにじんだ。

川崎ブレイブサンダース 83-80 京都ハンナリーズ(3.10@川崎市とどろきアリーナ)
川崎ブレイブサンダース 101-90 京都ハンナリーズ(3.11@川崎市とどろきアリーナ)

 京都と川崎の1戦目は、後半に入って京都らしい粘りが見られた。前半は相手のインサイドを抑えきれず、得点源のニック・ファジーカスに16点を取られてしまうなど46‐32とリードを許した京都。後半に入ると内海慎吾の連続3Pなどで反撃を開始した。ケビン・コッツァー、佐藤託矢のシュートも決まり、オフェンスのリズムがよくなっていった。それでもスコアは65‐51で、第4Qも京都が追いかける展開に変わりはない。

 第4Qでいい働きをしたのが新加入のモー・チャーロ。スペースをうまく使って得意のアウトサイドシュートを放ち、2本の3Pを含む8得点。タイトなディフェンスからのトランジションが奏功し、村上 直も7得点を稼ぐなど18‐28と圧倒した。が、最後は川崎の辻 直人に4本のフリースローを決められ、83‐80と惜敗。

 試合後、浜口 炎ヘッドコーチは、「前半のビハインドが勝敗につながってしまった。下位のチームが追い上げる展開は難しい。自分たちのディフェンスを再確認し、オフェンスにつなげることはできた」とコメントしたが、翌日につながる試合内容だったのではないだろうか。

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千葉ジェッツ 83-74 滋賀レイクスターズ(3.11@船橋アリーナ)
千葉ジェッツ 94-61 滋賀レイクスターズ(3.12@船橋アリーナ)

 滋賀の1戦目は、5,014人のブースターが詰めかけた千葉の本拠地、船橋アリーナで行われた。試合はほぼ互角の展開が続いたものの、勝敗を分けたのは第4Q、千葉のタイラー・ストーンに15得点(トータル28得点)、石井講祐にも10得点を許してしまった滋賀が粘り切れず83‐74で惜しい星を落としてしまった。

 第1Qは滋賀のペースで、好調を維持する長谷川智伸が高確率でシュートを決めるなど、21‐27でリードを奪った。続く第2、第3Qは得点が伸びない滋賀だったが、ディフェンスで踏ん張り53‐51と2点差で第4Qを迎えた。先行を許す滋賀だったが、残り5分を切ったところからジュリアン・マブンガの3P、クレイグ・ブラッキンズのダンクで一時は63‐64と逆転に成功した。しかし、ここからは前述の千葉の2人にやられて突き放されてしまった。

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アカン、やられた!

 “何とか1勝”をめざした2戦目だったが、関西勢はいずれも敗れてしまい、ほろ苦い遠征となってしまった。そんな中、京都はリーグNo.1の得点力を誇る川崎に食らいつき、100点ゲームを許したものの、90点を奪う健闘ぶり。前日に好感触をつかんだモー・チャーロの19得点を筆頭に計5選手が2ケタ得点するなど、今後につながる手応えを得られたようだ。

 残り試合が少なくなり、大阪、京都はプレーオフ進出争いに向けて負けられない状況であり、滋賀は残留争いが熾烈になる中、何としても勝ち星を積み重ねていきたいところ。いずれも連敗ではあったが、この2試合を通して手応えを得たはずだ。

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 滋賀の遠山向人ヘッドコーチは、2戦目を終えた記者会見で、

 「今日はチームの悪いところがたくさん出てしまった。どこを改善しなければいけないのか、チームはちゃんと理解しているので、この悔しさをチームのみんなで共有して、また来週のゲームへの経験にしたい」と悔しさを口にした。

 狩野祐介は「アルバルク東京戦は2戦とも接戦ができただけに、こういう試合(ワンサイドゲーム)はツラい。僕たちの悪いところがまた出てしまった」と反省する。 

 同地区内での対戦が続く終盤戦、手の内を知る者同士だが、これまでとは違った戦術・戦略を駆使したチームが目標に近づいていく。いよいよ目が離せないB.LEAGUEに注目したい。