堅守の象徴、ジョシュ・デービス
島根らしさを取り戻すためのベクトルへ

2017年03月09日



文・大橋裕之 写真・B.LEAGUE

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18戦無敗で悲願達成へ一直線
 B2リーグで現在18連勝中の島根スサノオマジック。西地区優勝までM16、その先にあるB1リーグ昇格プレーオフ進出までM15が点灯している。チームの勢いを後押しするように、フロントも先日、B1ライセンスを取得。悲願達成に向けて、一直線に進んでいる。

堅守の象徴・デービス
 そんな島根の持ち味は、B2でNo.1の“ディフェンス”だ。36勝6敗の戦績で平均失点は18チーム中、最少の63.1点を誇る。とりわけ堅守の象徴的な選手がジョシュ・デービスだ。今季で2シーズン目を迎えるパワーフォワードは、スタメンこそ1試合だが、39試合に出場して、リバウンドはリーグ3位の平均11.9本、ブロックショットはリーグ5位の1.4本を記録。身長は203cmとPFとしては決して大きいとは言えないが、体の強さと、ボールを奪う鋭い嗅覚が魅力だ。
 連勝を伸ばしたアウェーの東京エクセレンス戦(3/4、76-87○)では、ミスマッチで相手のセンターに背後を突かれても、タイミングの良いブロックで失点の芽を摘み、第4Qの終盤でスティールを速攻につなげるなど、持ち味を発揮。自分のめざす姿を「ディフェンスで一番のリーダーになりたいと思う。厳しいときに引っ張っていきたい」とコメント。扇の要となる頼もしい存在だ。

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らしさを取り戻すベクトル
 ただ島根は直近の2試合(3/3、4@東京EX)で平均失点76.5点と堅守のチームらしからぬ状況だった。4日の試合後、指揮官の勝久マイケルヘッドコーチも「(勝因は)オフェンスでビックショットを決めたことだと思います。本当は安定したディフェンスで勝ちたかったのですが」と勝利にも表情はさえなかった。新人ながら40試合に出場するガードの岡本飛竜をケガで欠き、213cmのウェイン・マーシャルも本調子ではないことも影響した。
 また勝ち続けることの難しさもある。首位が相手となればどんなチームもチャレンジしてくるものであり、昇格プレーオフ進出に向けて絶対に負けられないプレッシャーも重なって、硬くなったり、あせったりする。デービスも「みんな、すごく勝たないといけないと思っていた」と明かした。それでも「今日に限らずどんなときもやっているが、とにかく“ディフェンス”といつも声をかけています」と、彼は仲間を“チームの基本に立ちかえさせるベクトル”のような役割を果たしている。
 勝久HCも「我々が頼りにしている素晴らしい選手」との評価を述べたが、28分間の出場で19得点、7リバウンド、3スティール、2ブロックの十分なスタッツにも、「これぐらいやってもらわないと」と付け加えた。チームの踏ん張りどきだからこその期待や信頼の大きさと言えそうだ。

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地に足をつけてラスト18試合を戦う
 シーズンもあと18試合。ケガ人が目立つ状況は、昨季、失速した終盤戦の光景に重なる部分もあるが、“ディフェンス”という原点に立ち返って、最後まで走り続けたい。デービスは「(昇格)プレーオフは見えていますが、自分たちが勝てる試合にとくかく勝つということを目標にしています。まだシーズンは長いと思っています」と地に足をつけたコメントで、一戦必勝を誓った。頼れる男を筆頭に、ブレない戦い方で島根がどこまで連勝を伸ばせるか。次戦(3/11、12)はホームに信州ブレイブウォリアーズを迎える。