B.LEAGUE ALL STAR GAME 2017
2017年1月14日(土)~15日(日)

2017年01月19日



文・皆人公平 写真・大澤智子

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 2016年9月22日(木・祝)、B.LEAGUEは国立競技場代々木第一体育館で記念すべき開幕戦を迎えた。その時の入場者数は9,132人。華やかな演出に彩られたアリーナは大いに盛り上った。

 そして、同じ“代々木第一”で開催されたのが「ALL STAR GAME 2017」。ALL STAR WEEKENDと銘打たれ、2日間にわたる3Pコンテストやハーフタイムに優勝者を決めるダンクスコンテストに加え、日韓のクラブが対戦する「EAST ASIA CLUB CHAMPIONSHIP 2017」(川崎ブレイブサンダースvs安養KGC)も行われた。

 14日は5,457人、15日は開幕戦を上回る9,567人がアリーナに足を運んだALL STAR WEEKEND。真剣勝負あり、スター選手の競演ありのビッグイベントは、後半戦を迎えるB.LEAGUEがますます楽しみになる盛りだくさんの内容だった。

2日間の3Pコンテスト “最後の1本”を決めた田口成浩

 3Pコンテストに出場したのは下記の7選手。60秒間に5つのポジションから5本ずつ3Pシュートを打ち、獲得ポイントの高い選手が勝者となる(通常のボールは1ポイント、各ポジションで5本目に打つカラーボールは2ポイント)。

 1日目を終えて首位に立ったのは、bjリーグ時代の同コンテストで実績のある田口成浩(秋田ノーザンハピネッツ:21ポイント)。2位につけたのはNBL時代に2連覇している金丸晃輔(シーホース三河:18ポイント)だ。2日目はこの2人のマッチレースとなり、先に打った金丸が前日以上のハイペースで会場を沸かせる。最後のカラーボールもきっちりと決めて24ポイント(計42)。その瞬間、アリーナのビジョンに映し出された田口の不安げな表情にアリーナは大爆笑……ところが、田口のエンターテイナー魂(いやアスリート魂か!?)に火がついた。負けじと快調にネットを揺らしていく田口。そして運命のラストショット、決めれば逃げ切りとなるカラーボールも決めて22ポイント(計43)。劇的な幕切れに大観衆から温かい拍手が送られた。コート中央に出てきた田口はアリーナの全員と“オイサー!”を決め、飛びっきりの笑顔で応えた。

3Pコンテスト優勝の田口選手、渾身の「オイサー」
【3Pコンテスト出場者】
田口 成浩(秋田ノーザンハピネッツ#5)/金丸 晃輔(シーホース三河#14)/ジョシュ・ハレルソン(大阪エヴェッサ#55)/田渡修人(三遠ネオフェニックス#73)/狩野祐介(滋賀レイクスターズ#34)/岡田 優介(京都ハンナリーズ#12)/朝山 正悟(広島ドラゴンフライズ#2)

ハーフタイムのパフォーマンス。SNSの投票で初代ダンク王決定!

 ダンクコンテストはALL STAR GAMEの前に予選を行い決勝進出の2人を選出し、ハーフタイムに決勝を行ってSNSで勝者を決めるという画期的な方式が採用された。予選で50点満点をたたき出したジャスティン・バーレル(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)と、49得点を獲得したアイラ・ブラウン(サンロッカーズ渋谷)が決勝戦へ。ハーフタイムに登場した2人は迫力満点のダンクを決め、大型ビジョンに映し出されるSNSの投票を見守る。その結果、B.LEAGUE ALL STAR GAMEの初代ダンクチャンピオンに輝いたのはアイラ・ブラウン。帰化選手として日本代表に名を連ねる彼の今後の活躍が期待される。

ダンクコンテスト優勝のアイラ・ブラウン選手

【ダンクコンテスト出場者】

アイラ・ブラウン(サンロッカーズ渋谷#33)/ジャスティン・バーレル(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ#24)/ディアンテ・ギャレット(アルバルク東京#2)/熊谷 尚也(栃木ブレックス#27)/坂本 健(Fイーグルス名古屋#16)/チリジ・ネパウエ(仙台89ERS#15)

人生初ダンクを決めた富樫がMVP! 次代を牽引する主役たちの躍動

 ファン投票で選ばれた12人にリーグ推薦の10人、さらにSNS投票で選出された2人を加えた計24名が「B.BLACK」と「B.WHITE」の2チームに分かれて対戦した「B.LEAGUE ALL STAR GAME 2017」はまさに夢の競演。田臥勇太(栃木)や五十嵐圭(新潟アルビレックスBB)らスター選手がファンの熱い声援に応えるパフォーマンスを見せた。試合は出だしからB.BLACKのペースで進み、終始リード。得意のアウトサイドシュートが決まらないB.WHITEはギャレットが27得点と奮闘するも及ばず、117-95でB.BLACKが勝利した。

 もとより勝敗以上にファンが楽しみにしていたのは選手たちのスーパープレー。熊谷やバーレルの豪快なダンクに、田臥のアシスト、金丸の3Pなど、誰もが期待したパフォーマンスが披露された。中でもアリーナを一番沸かせたのが富樫勇樹(千葉ジェッツ)の“人生初ダンク”。前日の記者会見で約束した通り有言実行、そのダイナミックなダンクがMVPの決め手となっただけでなく、“次代を担うキープレーヤー”としての存在感を存分にアピールした。

富樫選手の初ダンク

  「JB(ジャスティン・バーレル)に『ダンクがやりたいんだけど』と相談はしていましたが、あのプレーはアイコンタクトで(成功しました)」と種あかしをした富樫。コート上でファンを魅了するのは一流の証であり、これからの日本バスケを担う逸材はその存在感を見せつけた。もちろん日本代表としても欠かせないピースであり、多くのファンが期待感を募らせることで、より一層B.LEAGUEも、そして日本のバスケも加速度を増して前進していくはずだ。

【B.BLACK】

ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン(栃木ブレックス)

選手:#0田臥 勇太(栃木ブレックス)/#2富樫 勇樹(千葉ジェッツ)/#1川村 卓也(横浜ビー・コルセアーズ)/#3安藤 誓哉(秋田ノーザンハピネッツ)/#5宇都 直輝(富山グラウジーズ)/#6比江島 慎(シーホース三河)/#9白濱 僚祐(秋田ノーザンハピネッツ)/#11桜井 良太(レバンガ北海道)/#22ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)/#24ジャスティン・バーレル(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)/#27熊谷 尚也(栃木ブレックス)/#32ライアン・ロシター(栃木ブレックス)

【B.WHITE】

ヘッドコーチ:伊藤 拓摩(アルバルク東京)

選手:#2ディアンテ・ギャレット(アルバルク東京)/#5アンソニー・マクヘンリー(琉球ゴールデンキングス)/#7五十嵐 圭(新潟アルビレックスBB)/#8張本 天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)/#14岸本 隆一(琉球ゴールデンキングス)/#15竹内 譲次(アルバルク東京)/#16ヒルトン・アームストロング(千葉ジェッツ)/#24田中 大貴(アルバルク東京)/#31喜多川 修平(琉球ゴールデンキングス)/#41金丸 晃輔(シーホース三河)/#51田口 成浩(秋田ノーザンハピネッツ)/#83鈴木 達也(三遠ネオフェニックス)

 

ハードスケジュール覚悟の日韓戦。川崎が振り切り大きな1勝

 川崎vs安養KGC002

写真・吉田宗彦 

 ALL STAR GAMEの前日に行われた「EAST ASIA CLUB CHAMPIONSHIP 2017」に登場した両チームはともにハードな日程をこなしながらの一戦となった。外国籍選手の身長制限やオンザコートルールなど、多少の違いがある両リーグだがそこは大きな問題にならず、白熱したゲームが展開された。川崎は前半を終えて37-42とリードを許したものの、第3Qで61-60と逆転に成功した。一進一退の第4Qは川崎が先手を取り、一時は83-75とリードを広げる。今度は安養が猛追開始で残り30秒に2本のフリースローを決め、さらに残り4秒で#28 サイクスの3Pで3点差と迫ったがタイムアップとなり、辛くも川崎が逃げ切った。

川崎vs安養KGC001

 この試合はB.LEAGUEからの呼びかけに韓国側が応えたものだと聞くが、今後は中国やフィリピン、台湾などアジア各国のリーグチャンピオンが参加し、さらにハイレベルな大会になることを期待したい。

[試合結果]

川崎ブレイブサンダース 〇83‐80🔴 安養KGC