第92回天皇杯創設6年目の“生粋プロ”
千葉ジェッツが見事初優勝!

2017年01月10日



文:皆人公平/写真:吉田宗彦

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 男子FINALに登場したのはファーストシーズンが開幕したB.LEAGUEで、現在最高勝率を誇る川崎ブレイブサンダースと創設6年目の千葉ジェッツ。安定感のある戦いぶりで勝ち上がってきた川崎に対し、千葉は1戦ごとに勢いを増して上位チームを打ち破ってきた。昨年末のリーグ戦では川崎が連勝(96-90、84-82)しており、千葉がどのような対策を練って挑むかが注目された。果たしてその結果は「88-66」、千葉が大差で勝利した。92回目のALL JAPANで生粋のプロチームが優勝したのは初の快挙。プロリーグ、B.LEAGUE誕生のシーズンにまた新たな歴史が刻まれた。

“チーム”で勝ち取った勝利
 千葉は2011年からbjリーグに参戦し、2013年からはNBLに移って戦ってきた。千葉は企業を母体とするクラブ(いわゆる実業団チーム)ではなく、有志が集まって誕生したクラブである。球団経営の安定化や戦力強化など、さまざまな難題に直面しながらも着実に地歩を固め、“チーム”は今回の初タイトルへとたどり着いた。
 “チーム”……祝勝会で挨拶に立った、クラブ代表の島田慎二氏は「選手やスタッフ、スポンサー様やブースターの皆様など、たくさんの関係者を含めて“チーム”だと思っています。そして、この天皇杯はまさにチーム一丸となって勝ち取れたのもだと感謝しています」と喜びのコメントをした。決勝戦の舞台、国立代々木競技場第一体育館に響きわたったジェッツブースターの大声援に選手たちは勇気づけられたに違いない。優勝の立役者、富樫勇樹をはじめ、キャプテン小野龍猛やベスト5を獲得したタイラー・ストーンらは最高のパフォーマンスで躍動した。

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 そんな中、この決勝戦で「いい仕事をした」1人がベテランのセンタープレーヤー、伊藤俊亮だ。得点「5」、リバウンド「3」、プレータイム「17:48」。目を見張る数字ではないかもしれない。持ち場であるインサイドで相手のニック・ファジーカスに27得点、11リバウンドを許している。しかしながら、伊藤の体を張ったディフェンスはファジーカスのタフショットを誘発し、平静さを失わせていた。要は彼が起点となる「川崎らしい攻撃」の芽を摘むことにつながったのだ。

view_image#44伊藤俊亮

 今シーズンの伊藤は、リーグ戦では7分ほどのプレータイムだがこの日は約18分。それだけで期待通りの働きだったことがわかる。かつて東芝(現・川崎)に在籍し優勝経験がある伊藤が今度は千葉で日本一に輝いた。

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■大会結果
優 勝 千葉ジェッツ(初)
準優勝 川崎ブレイブサンダース
第3位 シーホース三河
第3位 アルバルク東京

■大会ベスト5
富樫 勇樹 (千葉ジェッツ/#2/初)
タイラー・ストーン (千葉ジェッツ/#33/初)
小野 龍猛 (千葉ジェッツ/#34/初)
ニック・ファジーカス (川崎ブレイブサンダース/#22/3年ぶり2回目)
田中 大貴 (アルバルク東京/#24/2年連続2回目)