B1中地区、開幕から1カ月を振り返る
スタッツから見る上位3強の特徴

2016年11月01日



文:大橋裕之/写真:B.LEAGUE

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■川崎がついに首位浮上
 2連敗スタートの川崎が8連勝を飾って、第5節で首位に浮上した。第4節のアウェーSR渋谷戦の連勝で2位に上がると、続くホーム富山戦では苦戦を強いられるも2連勝をもぎ取った。NBL王者としてB1の初代チャンピオンを狙うチームのギアは着実にかみ合いつつある。
 一方、三遠は第3節から第5節まで連勝ができず、7勝3敗で2位に後退した。いずれも勝った翌日の試合で後半に失速する傾向にあり、苦しくなる時間帯で踏ん張りたい。またSR渋谷もここ4戦で1勝3敗と黒星先行で順位を落としたが、第5節2戦目の三遠戦は79-76で接戦をモノにして、今後につながる戦いを見せている。

 

■スタッツに表れる上位3チームの強み
 現在、開幕から1カ月がたち、中地区は全チームが1巡目の対戦を終えた。川崎、三遠、SR渋谷の3チームが白星先行でリードする。スタッツから上位3強の戦いぶりを見てみよう。

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 川崎はリーグ全体でも2位となる837得点と破壊力のあるオフェンスが武器だ。ニック・ファジーカスという攻守の大黒柱を軸に、リバウンドが393本、アシストが170本と、地区でトップのスタッツを記録する。全員でリバウンドに飛び込み、チームでボールを動かしながらリングを狙う。ファジーカスに目が行きがちだが、日本人選手やベンチメンバーもしっかりと仕事をするのが川崎だ。

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 三遠は首位を譲ったがここまで戦いぶりは堂々たるものだろう。中地区の1試合平均失点が76.4点に対して、三遠が白星を挙げた7試合の平均失点は69.3点と、強固なディフェンスでロースコアゲームに持ち込み、僅差の試合を制してきた。加えて、ディフェンスリバウンドは295本と地区で最も多く、ロバート・ドジャーを筆頭に外国籍選手たちが安定した働きで、相手のセカンドチャンスの芽を摘んだ。今後は地区での戦いが2巡目に入り対策を練ってくる相手に対して、どのようなバスケを展開するのか注目したい。

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 SR渋谷は開幕前に指揮官、BT・テーブスが「プレッシャーをかけて、ディフェンスを頑張り、少しでも(多く)速攻を出す」と語ったように、スティールが中地区で1位タイの79本を記録する。他チームと比べてサイズがない分、アグレッシブな守備でハンデをカバーする。攻めては3Pが得点源だ。他チームが総得点に占める3Pの割合が約30%に対して、SR渋谷は総得点732点のうち、3Pだけで285点とじつに約40%を占める。特にインサイドのアールティー・グインが、アウトサイドに開いて射抜いてくるところが大きな強みだ。

 ■戦いは2巡目に突入、そしてオーバーカンファレンスへ
 さてレギュラーシーズンは、今週末から同地区で2巡目に入る。各チーム、1巡目の対戦で得た経験をいかして戦いに臨む。選手の入れ替えがあったチームも、徐々に選手間の息があってくるだろう。師走に控えた他地区とのオーバーカンファレンス(交流戦)を控えて、11月の戦いからも目が離せない。