B1中地区の2位争いは残り7試合
一歩リードの名古屋D、若い力が躍動!

2018年04月18日



文:皆人公平/写真:B.LEAGUE

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 レギュラーシーズンも残すところあと4節(7試合)。中地区のシーホース三河、西地区の琉球ゴールデンキングスが地区優勝を決めてチャンピオンシップ(CS)の出場権を獲得し、東地区は1位の千葉ジェッツ、2位のアルバルク東京のCS出場がすでに決まった。加えて、西地区2位の京都ハンナリーズと、ワイルドカード2枠のうち、1枠目として川崎ブレイブサンダースのCS進出も決まり、残りは中地区2位とワイルドカード2枠目だが、後者については栃木ブレックスが東地区4位ながら、30勝23敗として断然有利な状況となっている(順位等、4月15日現在)。

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 そこで注目されるのが中地区の2位争い。下記の通り、現在2位は名古屋ダイヤモンドドルフィンズで、三遠ネオフェニックス、新潟アルビレックスBBが追いかける展開。この3チームが絡む残り7試合の対戦カードも記したが、直接対決があり、上位との対戦、あるいは「相性」もあってまだどうなるかはわからない。とは言え、この時点での「3差」は大きく、“名古屋D一歩リード”は間違いない。ただし、富山グラウジーズにも触れておくべきだろう。次節(4/21、22)は名古屋Dとの直接対決で、連勝すればCS出場権獲得に向けた、わずかな望みが見えるかもしれない。

 いずれにしても中地区の2位(=CS出場権)争いは、最後までデッドヒートが続く。「一歩リード」の名古屋Dにとって心強いのは、ポテンシャルの高い若手選手が揃っていることだろう。ポイントガードを務める笹山貴哉、藤永佳昭、シューティングガードの中東泰斗、安藤周人、フォワード陣の張本天傑、船生誠也らが思い切りの良いプレーで活路を見出だすはずだ。そこは、生え抜きの指揮官、梶山信吾ヘッドコーチが彼らを信頼し、我慢強く起用しながら成長を見守ってきたチームである。

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 前節(4/14、15)はA東京とアウェーで対戦して1勝1敗。GAME1は一時、22点差をつけられながら、残り0.6秒で逆転勝利を収める粘りを見せた。GAME2は73‐63で敗れ、「相手のディフェンスが素晴らしく、リズムが取れませんでした。ボールに対する執着心が違っていました」と梶山HCはふり返った。が、続けて「昨日、勝てたことをしっかり自信に変えて、あと残り7試合ありますから、1つ1つ大事に戦っていきたいと思います」と、しっかりCS出場を見据えてコメントした。

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 今シーズンから指揮を執る梶山HCがミッションとして掲げるのは「チームの勝利」と、「日本代表に選手を送り込む」こと。残り7試合、チームにとっても選手個々にとっても、今シーズンの成果が試される。GAME2の試合後、「新人賞」候補の1人、安藤周人にほんの少し話を訊いた。

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──喝を入れに来ましたよ(笑)、昨日と今日、ご自身のパフォーマンスはいかがでしたが?
 「それはありがたいですね(笑)。自分のパフォーマンスは最悪の2日間でした。昨日(GAME1)はチームが勝って良かったです。ただ終盤、試合に出られないままでの逆転勝ちだったんで、内心は悔しいなぁと。自分もコートに立っていたかったというのが本音というか……本当にこの2日間は、自分にとって最悪だったと思います」

──今日(GAME2)はその悔しさを晴らそうと、出だしは良かったと思います。
 「出だしだけでした。後半は相手のプレッシャーもあって、自分自身のプレーができなかったり、ミスが多かったり。この2日間は勉強になることが多かったので、(シーズン終盤ですけど)自分の課題がまた見つかりました。それを、残りの7試合で克服して、チャンピオンシップ出場につなげたいですね。この短い期間でも、反省点を克服できたらいいと思っています」

──シュートの本数も物足りなかったように感じましたが、チームでの役割がありますから、あまり気にはしていない?
 「そうですね、自分が打って点数を取らなくても、ウチには点数を取れる選手がたくさんいるので、それを活かすことも重要だと考えています。自分が目立たなくてもチームが勝てばいいので、自分が任されている役目に徹したいと思います」

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 今シーズン、ここまでの安藤の主な個人スタッツは、「平均出場時間23:57」「平均得点8点」「3P成功率36.4%」。A東京との2連戦はいずれも平均を下回った。反省の言葉が口をついたが、その表情は明るい。新人賞候補の1人であることは気にも留めていないようだ。今は、「任された役割をまっとうすることでCS出場を手繰り寄せる」ことのほうが重要だと考えているからだろう。ラストスパートでつかみ取るCSの舞台は、張本に続く「日本代表」への登竜門になるはずだ。安藤だけではない。若手選手が切磋琢磨する名古屋Dの躍進、チームを操る梶山HCの采配が楽しみだ。

【中地区 順位】

1位 シーホース三河 44勝9敗
2位 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 26勝27敗
3位 三遠ネオフェニックス 23勝30敗
4位 新潟アルビレックスBB 23勝30敗
5位 富山グラウジーズ 22勝31敗
6位 横浜ビー・コルセアーズ 16勝37敗

※4月15日終了時点。残り7試合

[4月21日(土)、22日(日)]
名古屋D vs 富山 @ドルフィンズアリーナ
A東京 vs 三遠 @アリーナ立川立飛
島根 vs 新潟 @島根県立米子産業体育館

[4月27日(金)、28日(土)、29日(日)]
横浜 vs 名古屋D @横浜文化体育館
新潟 vs 三遠 @シティホールプラザ アオーレ長岡
富山 vs 三河 @富山市総合体育

[5月2日(水)]
名古屋D vs 三河 @ドルフィンズアリーナ
新潟 vs 富山 @新潟市東総合スポーツセンター
三遠 vs 横浜 @豊橋市総合体育館

[5月4日(金)、5日(土)、6日(日)、7日(月)]
名古屋D vs 栃木 @ドルフィンズアリーナ
滋賀 vs 富山 @ウカルちゃんアリーナ
三遠 vs 西宮 @浜北総合体育館(グリーンアリーナ)
北海道 vs 新潟 @北海きたえーる