東京エクセレンスに新たなオプション
ファイナルステージ優勝への一手

2018年04月05日



文:川西祐介/写真:TOKYO EXCELLENCE

石田HC

 

 3月末に始まったB3ファイナルステージ。東京エクセレンスは開幕3連勝、負けた4戦目も東京八王子トレインズに試合残り12秒までリードしながらの2点差負けと、レギュラーシーズンを10連勝で終えた好調な流れを継続している。

苦戦必至と思われたが新たなオプションで接戦へ
 その2節の八王子戦、東京EXはチーム得点王でインサイドの要、ジャスティン・ヘラルドをケガで欠いていた。

 八王子は外国籍選手3人と帰化申請中のエドワード・モリスが在籍する。B3のルールを上手く利用して、1Qと3Qのオンザコートワンの時間帯も外国籍選手1人とエドワード・モリスが出場することができ、試合を通してインサイドに強みを持つチームだ。

 迎える東京EXには今年1月、ダニエル・ベイリーが加わっている。加入間もない頃、チームの強化本部長も務める宮田諭は「コートをタテに切っていくプレー、アシストなんか気にしないでファウルをもらって欲しい」と彼への期待を語ってくれた。その言葉通り、リングにアタックするスラッシャータイプの選手だ。

#11ダニエル・ベイリー2

 ジャスティン・ヘラルドの欠場のうえ、残る2人の外国籍選手のうち1人がスラッシャータイプ。インサイドでのマッチアップに苦労するかもしれず、東京EXにとって厳しいゲームになることが予想されたが、結果は1勝1敗。敗れたGAME2も僅差の敗戦だった。

 この結果を残すことができたのは、チームが取り組む新しいディフェンスオプションの賜物だ。この2戦、東京EXはオンツーの時間帯も、長谷川凌もしくは小倉渓を外国籍選手にマッチアップさせた。これこそがチームの新オプションである。

ヘッドコーチが用意した戦術、応えたプレーヤー
 GAME2の後、石田剛規ヘッドコーチは「長谷川と小倉はカラダの強さもありますし、シーズンを通しての成長にコーチとして自信があったので、1節の埼玉戦からこのラインナップでのディフェンスを試していました。それに手応えを感じていたので、この八王子戦も彼らに外国籍選手とマッチアップしてもらい、そこをチームでフォローするという守り方が機能すると自信を持って臨みました」と語ってくれた。

 このディフェンスオプションが生まれたのを石田HCは「ダニエルが加入以来、彼をチームとしてどう活かしていくのかを考えた結果」と続けた通り、レギュラーシーズン中も練習では試していたようだ。

 このディフェンスオプションによって、オンツーの時間帯にインサイドとアウトサイドに外国籍選手を配すラインナップがより活きてくる。長谷川もしくは小倉にインサイドタイプの外国籍選手がマークしてくれば、日本人選手につかれることになるダニエル・ベイリーのアタックが牙を剥くことになる。アウトサイドタイプとはいえ、日本人選手に対してはパワーと高さで有利になるからだ。

#9長谷川凌3

 

 このオプションの要ともなる長谷川も「今年になってダニ(ダニエル・ベイリー)が入ってきて、2Qと4Qは4番ポジションで出ることになるとコーチには言われていました。ずっと練習はしていて、このファイナルステージに入ってようやくマッチングしてきたかなと思っています。ダニも慣れてきて、彼の動きに対しての合わせ方もわかってきて、そういう動きの部分ではどんどん精度が高くなってきていますね」と手応えを感じているようだ。

 長谷川はまた「高校生の頃から外国籍の選手につくことは多かったし、どちらかといえば好きでしたね。相手の方が大きいので、やってやろう、とめてやろうと集中力が高まるし、楽しいですね」と、外国籍選手へのディフェンスに自信を見せてくれた。

 ファイナルステージはまだ始まったばかり。この新しいディフェンスオプションが使える目処も立った。東京EXはステージ優勝をしっかりと見据えている。

チーム写真3