B2昇格へノンストップ!
東京八王子トレインズ

2018年02月01日



文:皆人公平/写真:©TOKYO HACHIOJI TRAINS

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 クラブ形態5クラブと、企業形態4クラブで構成されるB3リーグは、全9クラブが参加する「レギュラーシーズン」の真っただ中。16勝4敗で首位を走る東京八王子トレインズを14勝6敗で大塚商会アルファーズ、埼玉ブロンコスが追いかける展開となり、13勝7敗の豊田合成スコーピオンズ、11勝9敗の東京エクセレンス、10勝10敗の鹿児島レブナイズが続いている(以下、6勝12敗アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城、3勝15敗東京サンレーヴス、1勝19敗東京海上日動ビッグブルー。1月28日現在)。

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 B3リーグはB2リーグへの登竜門。まずはB3リーグに参戦し、シーズンを戦わなければならず、成績に加えB2リーグの参加資格(クラブライセンス)の有無などを考慮した上でB3リーグの推薦を受け、B2リーグとの入替戦に出場することができる。入替戦出場にあたっては、「レギュラーシーズン」に加え、6クラブが参加する「ファーストステージ」「ファイナルステージ」を戦い、順位に応じて与えられる「勝ち点」の合計で上位にいなければならない。

 今シーズン、B2昇格の可能性があるのは八王子と埼玉の2クラブ。「ファーストステージ」で1位となった八王子は勝ち点「3」、4位だった埼玉は勝ち点「1.5」。八王子が「レギュラーシーズン」も1位となれば勝ち点「5」を加えることができ、がぜん優位に立つ。1月20日、21日の東京EX戦に連勝した石橋貴俊ヘッドコーチに話を聞いた。

B3リーグ オフィシャルサイト ⇒ https://www.b3league.jp/

選手の成長、チームの躍進
──今シーズン、どういうチームづくりを進めたんでしょうか?

石橋HC まずはディフェンスをしっかりしていこうという考えがベースにありました。あとはインサイドを起点にしたオフェンス、そういうチームづくりです。シーズンを戦っていくとどうしても気持ちが上下してしまい、思い通りにいかない試合や、チーム力があるのに取りこぼしてしまうこともありが、この2試合(この時点で東京EXは2位で首位決戦)は東京EXさんを50点台に抑えることができ、チームにとっていい財産になったと思います。

──「取りこぼし……」というのはメンタル面の要素が大きいのでしょうか?
石橋HC そうですね、(相手ディフェンスに)インサイドに寄られてプレッシャーを掛けられることが多いので、そこでターンオーバーが出てしまったり、シュートを決め切れなかったり……そうなると、焦ってしまう傾向がある。そこでタフにプレーできるはずなんですが、上手くいかなくなると全員が「あれ!? あれ!? 」となってしまうんです。この2試合は相手もいいプレーを連続してきましたが、そこで崩れることなく、我慢して我慢して1つずつ返していくことができました。こういうゲームを勝ち切れたのがよかったと思います。

──インサイドは強みがあって、手応えを感じているのではないでしょうか?
石橋HC 相手のダブルチームは警戒しなければなりませんが、どこにも負けないと思っています。

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──その手応えがある分、逆にここはもう少しケアしていかなければならないと感じているところはありますか?
石橋HC アウトサイドからビッグマンが仕掛けてくるようなチームには、あまり分がよくないというか、苦戦することが多いので、その点をいかに修正していくかが大事だと感じています。チームとして守るのか、また個人としてどう対応していくのかが、課題の1つだと思います。

B2昇格への強い意志
──ポイントガードは得点力がありますが、ゲームメイクという点でどのように感じていますか?
石橋HC 昨シーズンは鳴海亮(現・大塚商会)が1番で、大金広弥が2番でした。今シーズンは大金が1番でプレータイムも30分近くあります。どちらかというと自由に動いて得点するタイプだったんですが、今は彼が中心選手として、ゲームをコントロールし、得点も取らなければいけないと認識しています。PGとしての経験は少なかったですが、まわりもよく見ていますし、一番成長していると思います。スコアだけではなく、「自分が引っ張っていくんだ」という気持ちが前面に出ていて頼もしく感じています。

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──チームのモチベーションとしては「B2昇格」が目標ですね。
石橋HC 目標というより、“絶対に昇格する”という強い意志を持って戦っています。惜しかったとか、2位で残念だったとか、そういうことは考えていません。昇格できなければ「ゼロ」。それはみんなに言い聞かせていますし、全員がわかっています。まだまだ安心しているわけではありませんし、勝つことだけではなくもっといいチームになるために努力を続けます。たとえ大差で勝ったとしても、修正点があれば細かなところでもしっかり修正して次に臨む。勝っても決して気を緩めることはありません。

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 他のクラブの関係者からは「八王子は補強が上手くいった。インサイドは強力で、チームの士気も高い」という声が聞こえてくる。B2リーグ昇格は最終目標ではなく“通過駅”。B3リーグでしっかり勝ち上がり、まだまだ先の目的地をめざして走り続ける東京八王子トレインズは、ノンストップの特急電車だ。