強度の高いディフェンスでB2を席巻するか
ペップ流新生秋田ノーザンハピネッツ

2017年10月13日



文:川西祐介/写真:大澤智子

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 B2を戦う秋田ノーザンハピネッツが好調だ。熊本ヴォルターズ、アースフレンズ東京Zを相手に開幕から4連勝。この結果の要因は、今シーズンから指揮を執るジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチ仕込みのディフェンスだろう。

40分間続くハイインテンシティディフェンス
 今シーズンの秋田のディフェンスは、“激しい”とも表現できるもの。ボールマンに対して密着するディフェンスをほぼフルコートで行う。当然、パスの受け手もしっかりとマークしている。この激しいディフェンスを40分間仕掛け続けるのだ。対するチームはボールをフロントコートに持ち込むことさえ大事に感じることだろう。

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 このインテンシティの高いディフェンスを支えるのが、ペップHCの目指す全員バスケットだ。秋田はシーズン前の東北アーリーカップも含めて、全試合でスタメンが異なっている。この毎試合の変更理由についてHCは「秋田のために戦うという気持ちを持つ選手が12人集まってくれた。そして彼らは練習からしっかりと努力をしている。全員に試合に出る権利があると感じている。私がもっとも強調したいのは“チームとして戦う”ということ」と語る。

 ペップHCの言う“チームとして戦う”というのは、選手全員に責任感を持ってほしいということと、誰にでも出場機会があることで競争意欲を持ってほしいという意図があるからだ。また、これだけ強度の高いディフェンスを試合を通してやり続けるには、選手間のタイムシェアも重要になるだろう。現にHCは「私のチームではいちばん長い出場時間の選手でも20分台。出場時間をシェアしているおかげで、選手たちはコート上で常に100%の力を発揮できている。勝負どころの4Qでも脚が残っている」と話す。

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ペップHCを信頼しチームで戦う
 こうした“ペップ流”をキャプテンの田口成浩は“斬新”と話す。「これまで自分がやってきたバスケとは違う、初めてのバスケなので。練習も含めた試合前の準備からすべてが斬新と感じています。今のディフェンスは相手がすごく嫌がっているのがわかる。まぁ、練習でチーム内でも嫌がってますけど(笑)。このディフェンスで結果も出ていますし、いまはペップHCの言うことを信じてやるしかないと思っています」。スタメンが試合ごとに変わることについても、「ひとりひとりが“自分がスタートなんだ”って思いで準備しているから、試合の出だしから流れをつかめることが多くなると思っています」。とHCに信頼をよせている。

 ペップHCが着任してから“今シーズンはこのスタイルで戦う”というのがチームにすでに浸透しているのだろう。開幕2節目ながら、“芯”のようなものが秋田から感じられた。

 明日からは信州ブレイブウォリアーズを迎えてのホーム戦が始まる。信州も今シーズンここまで4連勝中。ペップ流の新生秋田は同じく調子の良い相手を倒して、さらに勢いに乗るのか。注目したい。

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