国内初の“プロ”レフェリー誕生
B.LEAGUEに女性レフェリー登場

2017年09月28日



 

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©B.LEAGUE

 2017年9月25日(月)、公益財団法人 日本バスケットボール協会(JBA)は『JBA公認プロフェッショナルレフェリー誕生』の記者会見を行った。あいさつに立った田中道博JBA専務理事/事務総長は、「B.LEAGUEがプロとして『世界に通じる選手、クラブの輩出』を理念とするなか、選手・クラブを育てるためには世界レベルの審判を育成しなければならない」と強調。国際バスケットボール連盟(FIBA)から高く評価されている日本人レフェリーだが、仕事との兼ね合い、“ボランティア的な立場”による活動の制約など課題についても説明があった。

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©B.LEAGUE

 2020年東京オリンピックを控える日本バスケ界において、選手・リーグ・クラブのプロ化に加え、レフェリーのプロ化は重要なテーマの1つ。今回先陣を切ってその重責を担うのが、加藤誉樹JBA公認プロフェッショナルレフェリーだ。29歳という若さながら国際経験も豊富で、JBAとの間で業務委託契約を結び「プロ第1号」のレフェリーとなった。

 今後はB.LEAGUEをはじめ、重要な試合でレフェリーを務めることになる。きりりとした顔立ちと、きびきびとしたレフェリングが印象的な加藤レフェリーの今後の活躍に期待したい。

加藤誉樹:「将来、より高いレベルの、より上位の回戦を担当したいという目標はありますが、日々の努力と1試合1試合の積み重ねが重要であることは十分に理解しています。B.LEAGUEはもちろん、JBA主催ゲーム、国際試合などを通じて選手たちのパフォーマンスを最大限に引き出せる審判になれるよう、経験を積み、力をつけて、世界を舞台に活躍できる審判に成長していきたいと思います」 ※ライセンス:JBA公認S級審判、国際審判員

主な審判歴
2014年 第22回FIBA ASIA U18女子バスケットボール選手権大会

2014年 NBL担当審判
2016年 2016 FIBA U17バスケットボール世界選手権大会(男女同時開催)※女子ファイナル担当
2016年 B.LEAGUE2016-17 担当レフェリー※ファイナル担当、レフェリーオブザイヤー受賞
2017年 FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017(男子)※ファイナル担当
2017年 ドイツスーパーカップ2017※日本・ドイツバスケットボール協会 連携事業
2017年 FIBA Euro Basket 2017※準々決勝担当

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左から:宇田川貴生JBA審判部部長、加藤誉樹JBA公認プロフェッショナルレフェリー、田中道博JBA専務理事/事務局長、須黒祥子JBA公認S級レフェリー

 この日、『B.LEAGUE 2017-18シーズン 担当女性審判員(4名) について』も合わせて発表された。レフェリーに関するFIBAライセンス制度の見直しにより、最上位の「ブラックライセンス」取得には国内の男子トップリーグにおいて最低2年以上の経験が条件に入っているための措置。女性審判員の育成にも注力するJBAは、すでにFIBAライセンスを有する4名(須黒祥子、小坂井郁子、熊谷久美子、小田中涼子)をB.LEAGUE担当に指名し、さまざまなサポートを行っていく。

須黒 祥子 :「今回は私を含め4名が担当となりました。女性が男子トップリーグを担当するということで、スピードや体力面、スキルに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、(4人を代表して)ひと言抱負を言わせていただくならば、私たちも担当することになったからには、選手たちやコーチの方々に負けないよう、試合への準備をしっかりとし、その責務を果たしたいと思っています。B.LEAGUEのコートに立つことを楽しみにしています」

須黒祥子:JBA公認S級審判、国際審判員
小坂井郁子:JBA公認S級審判、国際審判員
熊谷久美子:JBA公認S級審判、国際審判員
小田中涼子:JBA公認S級審判、国際審判員

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©B.LEAGUE

=ファウル・ゲームがなくなる?=
 レフェリーの話題に続いて、重要なルール改正についても告知があった。それは「アンスポーツマンライク・ファウル」に関する改正で、B.LEAGUEでは今シーズンから適用される。詳細についてはJBAのオフィシャルサイトhttp://www.japanbasketball.jp/必読だが、いわゆる「ファウル・ゲーム」がなくなるかもしれない。

 速攻を止めようと、体に軽く触れるファウルや、ファウル・ゲームを意図して相手にフリースローを与えるためのファウルが「アンスポーツマンライク・ファウル」と判断されるからだ。フリースローを与えてでも攻撃権が欲しい場合に「ファウル・ゲーム」は成立するが、“アンスポ”だと相手ボールのスローインとなるため、無駄になってしまう。B.LEAGUE 2017-18がスタートするが、この改正点はしっかり頭に入れて観戦しないと混乱するかもしれないので要注意だ。